災害時のトイレ対策として、簡易トイレ、携帯トイレ、仮設トイレなど様々ありますが、中でも「簡易トイレ」と「携帯トイレ」は似た響きがあるので混同しがちです。この記事では、両者の違いについて解説します。
簡易トイレについて
簡易トイレは、持ち運び可能な便座のある小型トイレや、組立て式の便器に袋をつけて使用するものがあります。災害用に限らず、手すりが付いた介護用のポータブルトイレもあり、周囲に仕切りを設ければ、アウトドアでも利用可能です。
簡易的な便座・便器があるので、し尿を貯める部分がセットになっており、し尿は凝固剤を用いたり、乾燥させて焼却するなどの方法で処理します。
凝固剤について
凝固剤にはシートタイプと粉末タイプがあります。
- シートタイプ:紙オムツと同じような材料が用いられています。
- 粉末タイプ:水分と反応して固まる粉末が用いられています。
組立て式便器の素材について
組立て式便器にはプラスチック製や、紙製の物などがあります。
プラスチック製の特徴
- 耐久性が高く、水分・湿気にも強いのでアウトドアなど何度も利用可能。
- 自治体や法人、自治会などの防災備蓄におすすめです。
紙製(段ボール)の特徴
- 安価で使い捨てにできます。
- とりあえずの緊急時の備えにおすすめです。
マイレットの簡易トイレ(組立て式便器) ご紹介
携帯トイレについて
携帯トイレは、袋と給水シートや凝固剤がセットになっており、小便専用のものや、大便小便兼用のものがあります。袋の中に用を足し、し尿を給水シートや凝固剤を用いて処理します。
また、便座がないため、コンパクトで持ち運びがしやすいです。車の中やアウトドアでも利用できますし、災害時に断水した洋式便器につけて使用することもできます。
吸水シート、凝固剤について
携帯トイレには吸水シートタイプと、凝固剤タイプがあります。
- 吸水シートタイプ:紙オムツと同じような材料が用いられています。
- 凝固剤タイプ:水分と反応して固まる粉末やタブレットが用いられています。
マイレットの携帯トイレ ご紹介
簡易トイレと携帯トイレの違いまとめ
最も明快な違いは、便座があるかないかになります。
- 簡易トイレ:便座がある
- 携帯トイレ:便座がない
<参考資料>
避難所におけるトイレの確保・管理ガイドライン(内閣府)
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